上手な土地探しの方法
家づくりで、土地探しからスタートする場合は、建築家と一緒に探されるのがベストだと思います。
土地は安い買い物ではないので慎重にならざるえませんが、建主さんが選ばれる場合や不動産屋さんがお勧めの土地もいいとは思いますが、私たち建築家は土地を見ただけでプランがイメージすることが出来ます。
購入してからプランニングをしていくのが普通ですが、購入する前に候補の土地に対して、回りの環境や法的な規制を踏まえてプランまでもがおおよそ出来て土地を選ぶのとは、購入する前のリスクは大きく違います。
土地を購入する以前から将来の理想の家づくりのイメージを引き出しつつ、その建主さんの要望する生活イメージまでも想像しながら見ていけば、また違った視点からの場所探しが可能になると思います。
具体的にはネットで出ている物件よりは、やはり直接小さな不動産屋に訪ねて行った方が、掘り出し物や出たばかりの条件のいい土地に巡り会えることがあります。
旗竿の土地、変形地、傾斜地などは安く出ている場合があります。
現地に行ってみれば、え〜!..こんなとこに家が建つの?..というような場所でも、このように建てれば魅力ある家となりますよ、と購入前にアドバイスも出来ます。
変形地などもありますが、一般的には土地の価格は安くなる方向です。でもこんな土地でもちょっと視点を変えれば十分魅力度がます家づくりが可能です。変形で傾斜地の場合でもこんな場所に建つのかな..といった狭小地でも、いがいと変化に富んだ魅力的な狭小住宅が建つ場合可能性もあります。
敷地の条件によって間取りが変わって来ます。道路が南向きにあるのか、北向きにあるのかで、この向きでその土地の性格が決まってしまうほどですが、何も北側の道路が悪いのではなく解決策はあります。
土地購入時には道路の方向も大事ですが、北向き南向きに拘らずにまわりの条件と雰囲気を考慮する必要の方が重要です。条件付きの土地は安く出てますが、建築する場合はその業者が建てる事が前提ですので思うような設計が出来ないと思います。
この場合に土地が気に入っている時は、土地代は少し値上がりしますが相談によっては条件付きを外してもらう事が可能な場合もあります。不満な間取りや十分ではない設計のまま建てられてしまうよりは、少々土地代が嵩んだとしても長い目で見れば、決し高い買い物にはならないと思います。
条件付きの安い土地は、建てるときにその業者が利益を十分に積み上げた工事費となってしまい逆に高い買い物になってしまう時もありますので、注意が必要です。