注文建築をする時の賢いやりかたについて
ひとつひとつを手作り感覚で時間をかけて創作していく、私たち建築家との家づくりは、建主さんとのコラボレーションです。完成するまでにある程度の時間をかけて進めていきます。
注文建築で家を作り上げて行く上ではさまざまな条件がありますが、その条件が厳しいほどそれをクリアーした時には何か素晴らしいものが見えてきます。
一度できたプランニングなどでも、少し視点を変えて見なおしたりすれば何か新しい発見が生まれたりします。また、ちょっとしたディテールにこだわるのも大切なことです。
そして将来の家族像を想定しながら、先をみすえた間取りをじっくりと煮つめて行きます。だから、オンリーワンの家づくりが可能なのです。
住宅メーカや工務店さんの目指す家づくりのは如何に効率よく早く仕上げて、利益を多く残すかことがが重要です。建築家とコラボのコンサルタントの家づくりも多く見受けられますが、基本は工務店が主導型での家づくりですので、残念ながら上記の利益追従が優先課題となってきます。
また住宅メーカーの住宅展示場は、分かりやすいと思いますが、住宅メーカーの営業マンも含めて経費も多大に必要です。
これが建築費に何らかの型で算入されているのが実情です。ただ設計となると早く建てるのはいいのですが、設計者も作業自体は流れ作業となり、営業マンと施主さんがカタログ選択したものの組み合わせで建てられていくような家づくりです。これが本当に注文建築の賢い方法なのかは、少し疑問に感じられます。
リフォーム、やリノベイトする場合には、古い家を調査して診断してから計画しますので、医者に例えて言えば、専門医のような間柄となります。その家の成り立ちから調べて、構造的な補強や増築、減築をしながら,理想的な家づくりへと大改造していきます。よくある話しですが、新築やリフォーム、リノベイトしてから間がたたないのに、再度、改装していくような話しが多く見受けられられます。
また家族の変化とともに、再度リフォームをせざるおえない状況となり、無駄な出費がかさんでる事は多いです。これはやはり将来を見据えて十分にプランニングが出来ていなかったり、また家族の変化に対応出来ない間取りであったりする場合が大半です。
私たち建築家はプランニングしながらも、要望には出ていないことでもその家族の将来像をも思い描きながら、フレキシブルに対応出来る、間取りやプランニングの提案をしていきます。
少し時間は必要ですがこれが大切なポイントで、これが注文建築の賢いやりかただと思います。