内と外の曖昧な境界|格子
Casa of satsukigaoka, Suita-shi, Osaka
五月が丘の家|杉の格子で囲われた中庭のある家
格子は通りに対しては,その軽やかなピッチによって圧迫感を軽減し,
住まい手に対しては,
適度に遮蔽しつつプライバシーを保ち,同時に光と風と音を取り入れます.
内と外の双方の配慮を試みて作った,杉の格子です.
通りに対して閉鎖的な塀で閉じるのではなく,杉の格子の列柱によってゆるやかに開かれています.
この中庭のある家は,外部との関係性を完全に断ち切らずに,杉の格子で「境界」を考えてみました.